はじめに
今回もyoutube動画を使って多読多聴をしたい/英語学習をしたいという方向けにおすすめの英語字幕付き動画をご紹介し、動画内で使われている英単語のリストを共有いたします。
英語字幕付きのyoutube動画は無料で読めますし、しかも音声まで付いているので、実は多読や多聴を行いたい英語学習者にとっては優れた学習教材となる可能性があります。
当ブログでは多読をしたい方向けに英語字幕がついたyoutube動画を紹介し、学習用の英単語リストをまとめた記事を多数公開しております。
もし前回の記事が気になる場合は下記のリンクからご覧ください。
当記事はこんな人におすすめ
✓ 多読・多聴・多観を無料で実践したい人
✓ 教材になりそうな英語字幕付き動画を探している人
✓ 事前に英単語を把握してから、youtubeの英語字幕を読みたい人
今回の動画の概要 : 「無限ホテルのパラドックス」
第14回目となる今回は無限ホテルのパラドックスについて英語で解説した動画をご紹介いたします。
皆さんは無限ホテルのパラドックスについてご存知でしょうか?
知らない方も多いかなとは思いますが、数学が好きだという方の中には聞いたことがある/知っているという方もいらっしゃるかもしれません。
数学における「無限」の考え方や性質を理解するためによく例に出されるのが今回の「無限ホテルのパラドックス」で、もしホテルの部屋が無限に続いていて、そのすべてが満室であった場合という前提条件の上で行うある種の思考実験です。
これの何が面白いかというと、例えば、普通はすべてが満室なら当然新たにお客さんを呼べないのですが、無限に部屋が続いているという前提であれば全て満室でも新たにお客さんが呼べるぞというような、直感では理解しづらい世界が説明されるというところです。
ただ、少しわかりづらい概念なので、そもそも英語理解というよりは内容理解の面でハードルを感じてしまう方も多いかもしれません。
当ブログでは基本的には万人に理解しやすい動画を紹介したいと考えてはいるのですが、一方で逆に英語を勉強するだけでなく、英語を使って未知の情報を得たいという方もいらっしゃるかなと考え、今回は数学の問題を扱ってみました。
やや普段よりは専門性が高いものの、特に難しい計算式等が出てくるわけではないので、数学に詳しくないよという方も挑戦してみてください!
今回紹介する字幕付き動画のリンク紹介
今回紹介するVeritasiumチャンネルの「How An Infinite Hotel Ran Out Of Room」という動画です。
URL:https://youtu.be/OxGsU8oIWjY?si=CblgygAYx3EdIOvX
もし動画に登場する英単語の意味を理解できなかった場合には…
今回の動画の内容理解にハードルを感じている方向けに、動画内で使用されている難しい単語について、当ブログで英単語リストを作ってみました。
多読するには難易度が高いなと感じた方、又は英単語を覚えてからスムーズに多読したいという方はぜひ単語リストをチェックしてみてください。
多読・多聴の難易度
個人的には普通と感じるレベルです。
多少数学的な単語が使われているので見慣れない単語もあるかもしれませんが、全体として使われている語彙は比較的簡単かと思います。
ただし、英語が理解できないというより、単純に内容の理解に苦戦してしまうという方もいらっしゃるかもしれません。また、話すスピードもやや速めだと思います。
もしスピードが速いと感じるようでしたら、無理せずに視聴速度を落としてみる等の対策をしてみてください。(やり方は下記リンク参照)
重要単語リスト(英語字幕での登場順)
本動画を見る際に知っておいた方が理解しやすいと思われる単語をピックアップしてみました。
もし知らない単語が多いなと感じた方はまず初めに下記の単語を軽く暗記してから視聴してみることをおすすめいたします。
英単語リスト
「How An Infinite Hotel Ran Out Of Room」 重要単語18単語
英単語 | 日本語訳 |
infinite | 無限の、果てしない |
accommodate | (人に)必要なものを提供する、(人に)生活するための場所を提供する、(人を)泊める、収容できる、宿泊させられる、乗せられる |
occupied | 占領された、占拠された |
finate | 有限の |
come up with | (アイデアなどを)思いつく |
odd | 奇数 |
pull out | 引き出す、引き抜く、取り出す |
row | (表の)行 |
column | (表の)列 |
straighten | まっすぐにする |
grid | 格子、格子状の物、方眼 |
letter | 文字 |
assign | ~を割り当てる、~をあてがう |
guarantee | (~が確かであると)保証する |
countably | 可算で |
integer | 整数 |
mind blowing | (体験などが)極めて刺激的な、びっくりするような、ショッキングな |
spark | ~の火付け役となる |
単語リストの一部をちょっと解説
①”accommodate”について
”accommodate”という単語はTOEICでも頻出の単語です。今回はホテルに「収容できる」というようなニュアンスで使われていましたが、他にも様々な場面で使われます。たとえば、「順応する、合わせる」や、「便宜を図る」といった意味があります。意味が複数あると覚えるのが大変ですが、いずれもこちらの調整によって相手の要望や要求にこたえるというニュアンスで覚えておくと良いかもしれません。
(例文1)The conference room can accommodate 50 people.
(訳1)その会議室は50人収容できます。
(例文2)We need to accommodate our schedule to meet the client’s needs.
(訳2)クライアントのニーズに応えるために私たちのスケジュールを調整する必要があります。
(例文3)The company tried to accommodate its employees by offering flexible working hours.
(訳3)会社は柔軟な勤務時間を提供することで従業員に便宜を図ろうとしました。
②”odd”について
“odd”という単語は、数学では「奇数」という意味になります。
では、「偶数」は英語でなんと言うでしょうか?
答えは”even”です。
こちらも関連用語としておさえておきましょう!
(例文)In this board game, players with an odd score will move forward, while those with an even score will move backward.
(訳)このボードゲームでは、奇数のスコアを持つプレイヤーは前進し、偶数のスコアを持つプレイヤーは後退します。
③”integer”について
“integer”は「整数」という意味でした。
このほかにも数学特有の用語というのはいくつも存在します。
例えば、「分数」は”fraction”、「自然数」は”natural number”、「有理数」は”rational number”、「無理数」は”irrational number”というように表せます。せっかくなので、これらもまとめて覚えてしまいましょう。
(例文1)Natural numbers are positive integers starting from 1, such as 1, 2, 3, and so on.
(訳1)自然数は1から始まる正の整数で、1、2、3などです。
(例文2)A rational number is any number that can be expressed as the quotient of two integers, like 1/2 or -3/4.
(訳2)有理数は二つの整数の商として表すことができる数で、例えば1/2や-3/4のようなものです。
(例文3)An irrational number cannot be expressed as a simple fraction, such as π or √2.
(訳3)無理数は単純な分数として表すことができない数で、例えばπ(パイ)や√2のようなものです。
まとめ
以上、動画紹介&英単語まとめでした。
英語を通じて英語以外の学問に挑戦するというのも良い経験になりますよね。意外と慣れていないと、英語の理解で精一杯になってしまい、全部聞いた後に本題を振り返ろうとするとほとんど記憶していないなんてこともあるあるだと思います。
ある程度は慣れだと思いますので、動画を通じて練習しましょう!
特に理系出身の方で英語で記載された論文や海外の教科書を使って数学を学びたい/学ばなければならない方は一定数いらっしゃるかと思います。(私も専門は物理系でしたが、やはり数学関連の用語がたまに教科書に登場した覚えがあります。)
自分の専門分野に近しい学問の単語は早めに覚えておいた方がその後の学習がグッと楽になるかと思いますので、関係がありそうだなと思った方はぜひ単語を覚えてみてください。
ちなみに、本ページで紹介したような数学用語だけでなく、他の単語もまとめて覚えておきたいという方向けに一冊単語帳をご紹介します。
「SAT Math ACT Math 留学のための数学 英単語・熟語・例文集」という本です。(下記リンクです。)
本書は「留学のための数学」というタイトルからもわかる通り、数学の基礎的な単語から応用的な単語まで取り扱っている単語帳です。留学を検討中の方はもちろん、論文や海外の教科書を読みたいと考えている方にもおすすめです。
例えば、「約分する」、「四捨五入する」、「分母・分子」などなど、数学を学ぶ者として知っていなければ話にならない基礎用語でも英語ではなんていうのか分からないなんてことはよくあることかと思います。
論文や教科書を読みながらこれらの基礎単語で毎回読みが止まると本当に理解したい内容が頭に入る前に挫折してしまいかねません。
ですので、今後英語で数学を学ぶ機会があるという方はぜひこういった本を活用して網羅的に専門的な単語知識をインプットしておくことをおすすめいたします。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします。